知っている人は知っている、当たり前の大原則ともいわれる
飲食店のトイレの効果についてお話しします。
レストラン&バーなどのちょっとお洒落な飲食店の場合、トイレの照明は暗くします。
そして、トイレの鏡も小さめが良いです。
理由は回転率を上げるためなのですが、これは特に女性トイレに有効です。
お酒が飲めるレストランでは、雰囲気第一です。
しかし、トイレ次第でその雰囲気がぶち壊しになることがあります。
それが照明と鏡の大きさです。
まず照明が明るすぎると、女性は自分の酔っぱらった赤い顔を見て、一生懸命お化粧直しをします。
それはもう時間がかかると思います。
それだけで楽しい雰囲気も一気に冷めて、「帰りたいモード」になりますね。
また、鏡が大きいと、それだけ自分の姿が大きく映し出されるので、自分の姿のチェック箇所が多くなります。
小さい鏡で、顔だけが見えていたのに、全身映し出せる大きな鏡を置いてしまうと、
女性はファッションショー並みに、自分の姿を四方八方からチェックします。
これはこれで、また現実に戻されます。
飲食店は雰囲気がとても大事です。
料理だけではなく、サービスも雰囲気も音楽も内装もすべて含んだ総合プロデュースをしなければなりません。
特に大事なのがトイレです。
タバコを吸う時も外に出てすわなければいけない店も多いので、現実に戻されてしまいますが、
トイレは禁煙車・喫煙者限らず、お客さん全員が行く可能性のある場所で、
食事の席を離れ、現実に戻されてしまう可能性の高い場所です。
そんなトイレを、あなたのお店にあった雰囲気にして、楽しい気分を萎えさせるようなことがなければ、
お客さんはトイレに滞在する時間が短くなり、その分お酒を飲む量も多くなり、
店もスムーズに回転しやすくなることでしょう。
今一度、自店のトイレを気にしてみて、
来店したお客さんの気持ちを持続または、向上させるようなトイレづくりができているかどうかを考えてみましょう。