お客さんがお会計でお支払いする時に、
手数料のかかるクレジットカードではなく、
現金(キャッシュ)で払ってもらうための対策案です。
飲食店でのお会計で、クレジットカードを使うお客さんが多い場合、
気になるのがクレジットカード手数料
カード会社によっても手数料の割合は違いますが、
扱っているお店によっては、
『○○○(クレジットカード会社名)の場合、3%のサーチャージ(手数料)を頂きます。』
このようなお店もあります。
または、
『2000円以上でないとカードは使えません。』
などの規則を用いている店もあります。
クレジットカードの手数料は店側が負担するので、
基本的には、このような決まりごとは、“店側の都合”で行います。
クレジットカードは、現金に比べて楽な面もありますが、
どちらかと言えば、
利益が1円でも高い
キャッシュ(現金)払いのお客さんの方が好まれるでしょう。
単価の安い個人店であれば、現金のみでも通用しますが、
そこそこの規模の店では、今のカード社会の中、
カードが使えないという理由だけで、お客さんが入らないという事態も少なくないです。
とはいっても、「やっぱり現金でもらいたい!」
という経営者の方の悩みを解決するための、
いくつかの秘策を教えます。
1:クレジットカード払いの場合に手数料をもらう
お客さんに負担してもらうことにより、
「手数料を払って、お会計の額が増えるくらいなら、現金で払った方が得だ」
とお客さんに思わせることで、カード払いを防ぎます。
また、手数料の高いカード会社のみに
お客様から手数料を余分にもらうことで、
手数料の安いカード会社のクレジットカードを使ってもらえるようにもなります。
2:○○○円未満の場合はクレジットカード不可にする
『2000円未満の場合、クレジットカードは使えません。』
と伝えます。
(金額設定は店それぞれです)
単価が低く、なおかつカードを使うお客さんに有効な手段です。
客単価も低い、さらに手数料も取られるでは、利益が少ないので、
このような対策をとっている店は、たまに見かけます。
3:割引やクーポンを併用する場合は、クレジットカード使用はダメにする。
何かの条件と引き換えに、クレジットカードは付加するというものです。
、、、
ここまでの1,2,3対策は、
お客さんに少なからず店に対するネガティブな印象を与えます。
それ以上に来店したいと思わせることができればよいですが、
近くに同じような店がある場合、客離れする可能性がありますので、十分注意してください。
4:キャッシュ(現金)払いのお客さんには、特別サービスをする。
この対策はおすすめです。
なぜなら、お客さんにとっては選択の余地があり、ネガティブに感じることは少ないです。
いくつかパターンがあるので例を挙げます。
4A:○○○○円ごとにキャッシュでお支払いの場合、次回5%割引券をプレゼント
例えば
『現金で5000円ごとに払えば、5%の割引券
10000円なら10%分の割引券をプレゼントします。』
とレジの前やお会計時にお知らせすれば、
お客さんは「現金で払えば得するんだ」と思って、
一定数のお客さんが現金で払います。
または、「10000円だけ現金残りはカード」と
いうような少しややこしい払い方をしてくるお客さんもいるでしょうが、
ほんの少数派ですので、気にしないでください。
どちらにせよ、店側に現金で入ってくるお金は多くなります。
また、次回来店時に使える割引券として渡すことで、リピートしてくれる可能性も高まります。
注意点は、割引券は期限付きにすることです。
4B:現金払いの場合、次回来店時ビール一人1杯サービス
似たようなオファーですが、
モノで特別間を出すことで、よりお得感を出すことができます。
また、店側としてもコストを抑えられます。
5%割引や500円引きなど、
直接の金額にすると、利益が減ってしまいますが、
ビールやワインなど、原価は安くて、売値がそこそこの商品を
次回来店時のサービスにすることで、
金額での割引より、お得感を感じさせることができます。
4C:Wポイントカード付加
ポイントカード制や会員カードなど発行している店の場合、
現金払いの場合にポイントを1.5倍や2倍、3倍などにすることで、現金で払ってもらえて、
さらにお客さんの「ポイントを貯めて、使いたい!」欲望を刺激し、
来店回数や来店頻度を高めてくれます。
これらは、とても有効な手段ですので、ぜひ活用してください。
重要なのは、
いかにお客さんにお得だと感じさせるか?
です。
「この店に来て、とても美味しいし、コストパフォーマンスもとてもよかった」
と思わせれば、
また現金で払ってくれて、なおかつ常連客となってくれるでしょう。
5:番外編
この制度ができる店は限られますが、
お金を店独自の電子マネーなどに変えてしまう方法です。
これは近未来のお会計方法ですが、
わかりやすく言うと、定食屋の自販機です。
あそこで最初に現金を入れて、
食べたい料理のボタンを押して、紙の券に変えます。
そのチケットを定員さんに持っていくというシステムです。
この方法は単価の低い定食屋
または、
かなり巨大なグループ飲食店であれば、
うまく活用できるかもしれません。
以上、
他にも考えれば、アイデアは色々出てくると思います。
ポイントは、お客さんもお店側もWin-Winにすることです!
では、頑張っていきましょう!