飲食店のメニュー ~魅力的な伝え方~

レストランでのメニュー。鍋を例にとります。

 

冬の定番は鍋!ですが、夏でも冬でも、販売方法次第で鍋の売れ数は変わってきます。

 

もちろん冬の方が「鍋を食べたい!」と思う人は多いので、販促活動を何もしなくてもある一定数は売れます。

 

ですが、真夏だとしても、鍋を食べたいと思うお客様はいるのです。

 

鍋は家庭でも作られ、家族で一緒に食べる人も多いでしょうが、

レストランで鍋を提供する醍醐味は、やはり家では食べられないような鍋料理を食べることだと思います。

 

他では食べられない牛肉を使う。

秘伝のタレ、だしを使う

など、魅力の出し方はそれぞれです。

 

いくらこだわった食材で、手間ひまかけて作った料理でもお客様に、その頑張りや味の奥深さの意味を伝えていなければ、意味がありません。

「お客様に食べてもらえれば私の店がどれだけうまいかわかる」

といっても、お客様に伝えなければ、来店動機にもつながりませんし、食べてもらっても、ただ単に「わー美味しい!」と思うだけです。

 

そこでもし、

「当店では、日本最高級の○○を受賞した××肉を使用して、

化学調味料を使わず、何十種類もの調味料をブレンドした代々伝わる秘伝のたれを使用して隠し味に△△を使用しています。

お野菜も無農薬にこだわり、お客様の健康を第一に考えた鍋を提供しています。

〇〇鍋は△△配合の天然コラーゲンたっぷりで、女性にぴったり!

翌朝、ツルツルすべすべになり、手入れ無しでもお肌の調子が良くなると評判です。」

 

など書いてあれば、お客様は、おいしさと知識を関連して覚えてくれます。

 

家族や友達、知り合いなどに話す時でも

「あそこのお店、とてもおいしかったよー」

だけではなく、

「あの店は、〇〇を使った天然コラーゲンが入った鍋で、お肌の調子が良くなるのよー!しかも野菜も無農薬で体に良いものばかりだから、今度一緒に行きましょうよ」

 

なんてことになります。

 

それがうんちくを伝えていないと、そこまで魅力が伝わりません。

 

実際、私は最初、このような表現をすることに抵抗がありました。

それなりに高い値段を頂いているお店でしたので、

「なんだか安っぽく見える、、、」

「そんな当たり前のことわざわざ書かなくても、、、」

なんて思っていましたが、

 

お客様のメリットやお得に感じることは書いて損はしません。

 

たとえば、だしを取るにも昆布と鰹節を使っているのなら、普段料理をしていると当たり前に感じるかもしれませんが、その“当たり前”だと思っていることをお客様は知らない場合が多いです。

 

今使っている食材を、もっと調べてみたり、研究すると魅力的な部分が見えてきて、伝えることができるようになるかもしれません。

「新しいメニューを作らなければ!」

ではなく、まずは既存のメニューで、よりいっそう魅力的に見せられる表現や食材を探してみるのもいいですね。

 

実際、多くの食品は、添加物や化合物が使われた食品をさも健康によさそうに魅力的に見せて、中身は消費者の事を考えていない不健康なものばかり。

 

本当に苦労して良いものを作ってきている人に光が当たらず、お金だけが目当ての権力のある大企業が、そんな頑張っている人たちを踏みつぶしていく現状もあります。

 

だからこそ、“伝え方”を学んでより多くの人に、本当に良いものを届けてほしいと願っています。

“伝える力”を身につけ、より多くの人を幸せにしてください。