このタイトルを読んで、

「なんで忘れることをシステム化するんだ??」

 

と思われたかもしれません。

<飲食店の存在を忘れないようにするためには?>

というやり方や、ノウハウはたくさんあります。

 

  • お客様を喜ばす
  • ダイレクトメールを送る

 

などなど、

 

しかし、そもそも

なぜ、その方法がよいとされているのかの原理と言うものを

説明したいと思います。

 

まずお客様(人間)の大原則として、

世の中のすべて人は(一部の天才を除いては)

 

ほとんどのことを忘れます。

 

例えば、

「あなたは先週の月曜日の午後2時に何をしていましたか?」

 

という質問をされたら、

よほどの出来事が無かった場合、覚えているということはありません。

 

だから、

最初から“お客様はあなたの店を忘れてしまう”

という大原則を前提に、

販促なりをしなければならないのです。

 

もっと具体的言うと、

エビングハウスの忘却曲線というものがあり、

WS000001

このように、

人間は時間が経つにつれて、覚えたことを忘れるようにプログラムされています。

 

 

もう一つ、脳の仕組みをお伝えします。

 

脳が記憶する仕組みですが、

 

実は脳は全ての出来事を覚えています。

 

忘れていると思っているのは、正確に言うと間違いで、

脳の記憶の中には必ず残っているのです。

 

ただ、それが引き出せなくなっているのが

「忘れる」

という症状なだけです。

 

じゃあ、忘れないためにはどうすればいのか?

 

という説明の前に、

 

記憶の種類について、説明しておきます。

 

2種類の記憶

記憶には種類有り、

短期記憶と長期記憶があります。

 

簡単に言えば、思い出せないことは短期記憶

すぐに思い出せることは長期記憶です。

 

例えば、とてもうれしいことや、苦しいことは

長期記憶に自動的に残されます。

 

それは人間が本来持つ生存機能だからです。

 

例えば事故に合ったことがある人は、

その時の状況を思い出すのは簡単です。

 

なぜなら、そのような危険な状況を忘れてしまうと、

また同じことがあった場合、自分の命に係わる事なので

すぐに思い出せるように長期記憶に残されます。

 

例えば、横断歩道を渡るときに事故った場合、

必ず左右を確認して渡るようになる。

 

とかです。

 

さて、話は戻りまして、

 

お客様があなたのお店を忘れないようにするにはどうすればいいのか?

 

 

その一つは、

“繰り返す”

ことです。

 

何度も何度も、繰り返し同じことをするだけで、

脳は重要なことだと認識し、記憶されます。

 

 

代表的な例として、

ダイレクトメールを送る

定期的にチラシを配る

 

などが挙げられます。

 

ほとんどに人が、メールもチラシも数回しか送らずに、

「お客さんが来ない、、、」

 

と諦めてしまいますが、

それはかなりもったいないことです。

 

当たり前ですが、数回では、お客様の脳には短期記憶としてしか残されません。

 

なぜかって?

 

今のこの世の中で、ものすごい情報が散乱する中、

同じように二度三度繰り返し見るようなチラシや情報は腐るほどあるからです。

 

だからこそ、何度も何度も繰り返すことで、

お客様の長期記憶に残し、

一度の長期記憶に入ってしまえば、なかなか忘れることはめったにありません。

 

つまり、今までお客様の頭の中で、

 

「お寿司食べるならどこにしよう、、?」

と考えた時に

 

○○寿司

××寿司

、、、

 

と候補に合った出てくる中に、

あなたのお店の名前も含まれることになります。

 

だいたいのお店は、何度か訪れたとしても“忘れてしまって”候補にすら挙がりません。

 

WS000003

具体的に言うと、

上の図のように、ダイレクトメールであれば、

1日目、3日目、10日目、30日目、90日目

それぞれにお店からメールを送ることで、

あなたの店を忘れないようにすることができます。

 

 

そして、次の

忘れないための2つめの方法ですが、

 

1つ目の“繰り返す”より500倍強力だと言われているのが、

 

幸福という感情に訴えかける

ことです。

 

つまり、飲食店の来店がたった1回でも、

 

そこで、

「あ~すごくよかった、さいこ~」

という幸せの感情にさせることができれば、

 

脳は勝手にそれを長期記憶として残します。

 

例えば、

「あなたは前回の誕生日に何を食べましたか?」

 

という質問は、

「先週火曜日に何を食べた?」

という質問より簡単に思い出せるはずです。

 

つまり、感情に訴えることができれば、

長期記憶に残りやすくなるのです。

 

このような本来人間が持つ

忘れる仕組みをうまく活用することで、

それを飲食店経営のシステムの一部として取り入れること、

つまり、

“お客様が忘れる機能をシステム化する”

ことで、

 

あなたのお店を一生涯忘れないようにすることができるのです。

 

以上、

あなたのお店で何ができるか考えてみてください。

 

 

最後に、

この忘れる仕組みは、

「あ~なんか聞いたことある」

「それなら知っているよ」

 

と感じた方もいるかもしれません。

 

 

勉強熱心なあなたは、すでに知っていることかもしれません。

 

 

しかし、一つだけ確実なことが言えます。

 

知っていても、行動に落として実践している人は

1割もいません。

 

今日の話を聞いて

「なるほどねー」

と思って、

数日後に忘れている人が9割以上です^^

 

ということで、

なかなか行動できない人は

自分の“忘れる仕組みをシステム化”

してみてはいかがでしょうか?