革命を起こしたリクルートのマーケティング戦略

今日はビジネスの成功事例をお伝えします。

  

リクルートの地域発展戦略 

リクルートという会社は聞いたことがあると思います。

 

私も詳しくは知りませんが、すごく有名ですよね。

そんなリクルートもたくさん失敗はしていると思いますが、すごく興味深い成功事例の話を聞きました。

 

 

スキー場の集客

バブル崩壊後、スキー場や宿泊施設など経営している人たちは、年々苦しい状況を経験してきました。

 

もちろんその周りの地域で、ほとんどの業種の方もビジネスが低迷していました。

なぜなら、どんどんスキー人口が減ってきているからです。

 

 

スキー場は壊滅的な状態になり、宿泊施設もスキー場も人がいない状況になりました。

 

そこで、出てきたのがリクルートです。

 

リクルートは雑誌で冬の観光シーズンで使えるスキー場特集をするのですが、

もちろん、スキー場の集客難により、リクルートの発行する本も売れ行きが悪いです。

 

当たり前ですが、その雑誌の広告収入になる元のスキー場や宿泊施設の広告も年々減ってきています。

そこで行った戦略でスキー場は過去にない盛り上がりを見せました。

 

それが2013年ー2015年あたりの出来事。

 

 

、、、

 

なんだと思いますか?

 

、、、

 

少し考えてみてください。

 

、、、

 

閑散としたスキー場を、人が集まって一杯にするための方法です。

 

実際、その戦略でスキー場はある層の人たちがたくさん訪れるようになります。

 

 

、、、

 

 

そのリクルートが取った戦略は大胆なものでした。

 

それは、

 

 

「リフトを無料にする」

 

これまでは、お客さんはスキーをするために山頂まで登るためにリフトを利用していました。

もちろんそれは“有料”です。

 それをリクルートは「無料にしてくれ」と頼みました。

 

 

、、、なぜでしょう?

 

 

ここで答えがわかる人は、かなりビジネスのセンスがあると思います。

 

 

、、、

 

さて、答えは、

と、その前に、

 

リフトをタダにするのには、とても大変で困難を極めました。

 

なぜなら、今までの常識が変わってしまうからです。

 

スキー場はリフト料金で生計を立てているようなものです。

それをリフトを無料提供なんて、最初は誰も応じません。

 

当たり前です。

 

でも、ようやく一件、そしてもう一件と承諾してくれるスキー場が出てきました。

 

ハッキリ言って道のりは長かったです。

 

 

 

でも結果、、、 

リフトを無料にしたスキー場は大繁盛です。

若者を中心に、昔の活気を取り戻しました。

 

、、、

 

このカラクリがわかるでしょうか?

 

、、、、

 

リクルートの戦略はこうです。

 

 

1:利益度外視でリフトを無料にする。

*これには条件があり10代の若者だけを無料にする。

 

 

2:それにより、10代のスキー利用者が劇的に増える

*なぜならリフト無料ということは、

実質無料でスキーやスノボで遊べるから人が増える。

 

 

3:さらに、子供を持つ家族も遊びに来るようになる。

*その場合リフトは、子供は無料だが両親は有料

そして親もスキーを始めだす。

 

 

4:するとスキー場に人が集まり、

無料で何回でも遊べるため、その分宿泊施設にお金を使う。

また何回も行くため、レンタルするよりも買った方がよく、

スキーグッズを買う人が増える。

 

 

5:その子供たちは高校生・大学生になったときにまた訪れる。

 

 

6:その子たちが20歳過ぎても、

スキーグッズを持っているので、また遊びに来る。

そして、10代の後輩をスキー場に遊びに連れていくときも

リフト代が無料なので、連れていきやすい。

 

 

7:結果、スキー場は大繁盛する。

 

 

 

この戦略は、各それぞれのスキー場が頑張っているだけではだめなので、

同時期に多くのスキー場を囲い込み実行しました。

 

最初は数十のスキー場から始まりましたが、年々増え続け、今は数百件となっています。

 

ちなみにリクルートは「じゃらん」を持っているので、

宿泊施設に人が集まれば、リクルートも儲かるという算段です。

 

結果、リフトが有料のスキー場とリフトをタダで提供しているスキー場とで、圧倒的な集客の差ができてしまったのです。

 

これで一気に業界の流れが変わったのです。

 

 

 

 

以上、ざっと説明しただけですが、

 

ここまで未来が読めると、ものすごい経済効果を生み出せます。

 

もちろん、「これは大企業だからできたことだ」という意見もごもっともです。

 

 

 

でも最初の利益は考えず、

リクルートは、点ではなく面で物事をみてビジネス展開をしていきました。

 

一つのスキー場だけではなく、一気に同時に、数多くの場所のスキー場を同じ戦略で広めていきました。

 

 

その結果、いまでは、無料リフトではないスキー場は、集客に困り果てて、助けを求めている状況なのです。

 

これまでは有料リフトが主流できたが、完全にその常識が変わった良い例です。

 

 

今日は、ちょっと大げさな例を挙げましたが、

 

つまり、なにが言いたいのかというと、 このリクルートでの例でもあるように、

 

『損して得とれ』

というマインドが大事なのです。 

 

最初は、リフト無料なんて、得するのは利用者だけだと思われがちです。

  

でも、、、

 

もっと未来のことを考えると、結果、すべての人がWinとなっています。

 

 

これは、すごいことです。

やろうと思ってもなかなかできません。

 

なぜなら、

 

『あきらかに最初は自分が損するし、100%得する保証も無い』から。

 

でも、そこで挑戦したからこそ、大きな成功を成し遂げられました。

 

 

どうでしょうか?

 

 

そんな気持ちで、ただ一点、今のことだけを考えず、

遠い未来、そして周りを巻き込む“面”でみることで、世界が大きく変わることは割とたくさんあります。

 

 

あなたのちょっとした勇気・そして挑戦が世界を変えるかもしれない

 

ということを、常に思っていただいて、これからたくさん行動していただきたいです。

 

信じられないと思うかもしれないですが、

たった一人が、世界を変えられる時代はすでに来ています。