飲食店経営者も経営コンサルタントすらもあまり気付いている人は少ない
<飲食店の判断材料>についてお話します。
「タダのものに基準が表れる」
意外な盲点なのですが、
ほとんどの方は
お金のかかるもの、有料の物にだけに意識が向いてしまいます。
しかし、これは人間の無意識下での行動ですので、
はっきり言って、どうしようもありません。
しかし、今回の内容を読むだけで、
あなたの意識はグッと変わる事でしょう。
例えば、飲食店で無料で出てくるお水やお茶。
お水ひとつにしても、
水道水を出すところもあれば、
浄水器で通したお水を出すところ、
レモンが入ったお水を出すところもあります。
また、
安物のグラスに入った水が出てくるのと、
ワイングラスや陶器や磁器に入って出てくるのとでは、
印象は全く違います。
さらに
お水でも丁寧にサーブされるのと、
雑にテーブルに置かれるのも違ってきますし、
ソーサー(受け皿)やコースターを置くだけでも印象が変わります。
コースターにも紙でできた安物、木製、形など色々ありますね。
グラスは、一度買えば、ある程度長い期間使えますし、
少しくらい良いモノにしても、そこまで費用は掛かりません。
なのに、そこにケチって、
水だからといって、安いコップが出ると、
それが店の基準として見られてしまいます。
お金を払って飲むドリンクはちゃんと扱い、水はお金が発生しないから適当でよい
そんな考えの飲食店は数多くあります。
他の例で言うと、
いくら料理が美味しくてもトイレが汚かったら
それだけで価値は下がります。
ほとんどの経営者は、
有料のものは、どうすれば価値が上がるかしっかり考えるのに、
「タダの物」にはあまり頭を使わない人が意外と多いのです。
しかし、そのお店を構成しているのは、
”無料の物”です。
タダの物で店の“磁場”が作られ、 そして、その磁場の中にあるものは全て、「磁場の力」を受けます。
「磁場」とはつまり目に見えない磁石のようなもので、
まわりに磁石や鉄などを置くと「磁場(磁力)」が働きます。 つまりお店にあるものは全て磁場が働き、
それにより店自体の価値が変わります。
磁場の力はプラスにもマイナスにも働くため、 プラスのところでは、高価格で商品が売れるようになり、
逆に、マイナスのところでは、
食べ放題、飲み放題など安い価値にしかならないかもしれません。
この
「タダのもので価値が決まる」
という感覚をしっかり持っている人は、
店全体のエネルギーが高く、とてもよい循環を生み出します。
ぜひこのような視点からも、考えてみてください。