◆「また来るよ」はウソが9割
接客をしていると、満足していただいたお客様には頻繁に「また来るよ」と言われます。
「また来週きますね」
「また明日来るよ」
ともっと明確に具体的に言ってくださることもありますが、
いままでの経験上、そのお客様の9割は、近いうちにまた来ません。
正確に言うと“忘れたころにやってきます”
「あれ?昨日来るっていってたのにな、準備して待ってたのに、、、」
ということも多々ありました。
もちろん「また来るよ」と言って、次の予約を入れるお客様なら、再来店して下さる確率は高いですが、
ほとんどの場合は、次の予約をしないで帰り、最悪もう2度と来店することはありません。
もしくは、半年後1年後など、本当に忘れてしまった頃にまたお客さんはやってきます。
そのたびに、
毎回「また来るよ」なんて言って、調子いいなぁ
また来るって言って、どうせまたしばらくは来ないでしょ
と内心思っていた時期もありましたが、
お客さんが満足していたにもかかわらず、再来店しないのは、ほとんどの場合、店側が悪いです。
なぜなら、再来店しやすい環境や状況にしていないからです。
お客さんに「また近いうちに来るね」と言われても、
帰り際に名刺を渡したり、「また次回よろしくおねがいします」と言う程度で、
まったく次につながる販促活動をしていない場合が多いです。
よくやって、ビール1杯無料券や、「今度お客さんの好きな〇〇を準備しておきますね」
と、この程度の対応のお店が多いです。
しかし、まだまだこれだけじゃ、インパクトが足りないのです。同じことは他店でもやっています。
だから、割引券だけ渡しても、
お客さんの財布の中にはどこの店だかわからない割引券でいっぱいになってしまいます。
ここで、絶対に再来店してもらうために、何をするのか?
それを、じっくり考えてください。
方法は1つだけではありません。
<再来店してもらう3つのポイント>
1つ目のポイントは、
“先に圧倒的に与える”ことです。
お客さんが、「これだけしてもらって悪いよ」
と思うくらい喜ばせてあげてください。
そして、2つ目のポイントは、
“親密になること”です。
なぜなら、仲の良い友達や家族を想像してもらえたらわかりやすいですが、
仲の良い友達から「一緒に〇〇しようよー」と言われて断るのは結構難しいです。
つまり、圧倒的に嬉しいことをしてあげて、友達のようにフレンドリーに接すれば、
「また来ないと悪いな」と思ってしまいます。
そして、3つ目のポイントは
食べ終わって店を出た後、すぐにありがとうメールを送る。
これも、仲の良い友達、または仲良くなりたい友達なら、別れた後メールなどで、
「今日は楽しかったです。ありがとうございました!」
というメールを送ると思います。
お客さんにも同じく、リスト(メールアドレス)をちゃんと取って
食べ終わったあとすぐに、遅くとも翌日には、ありがとうメールを送りましょう。
これで、忘れられない記憶にすることができます。
まとめると、
1:先に圧倒的に与える
2:親密になること
3:ありがとうメールを送る
お客さんを友達のように恋人のように思うことができれば、確実にリピート率はものすごく上がるでしょう。
<お店を思い出させる事例>
例えば、店の名物に自家製味噌があれば、小さなプラスチック容器に少しだけ入れて、
お持ち帰り用にプレゼントして、
「次回来店された時、容器を持ってくだされば今度は満タンにして差し上げますね」
というサービスをしたり、
帰り際にスクラッチカードで、ゲーム感覚で割引券を進呈したり、
寒い時期なら、食べ終わって店を出る時、温かくしたカイロを手渡したり、
まだまだ考えれば、たくさん出てくると思います。
ぜひ、あなたのお店でもお客さんの心をほんわり温かくしてあげてまた再来店してもらってください!