題名にもある
[確率0%の伝え方]
ですが、普段通りの接客言葉やチラシのコピーは、
誰から見ても、
「これは注文してくれないだろ、、、」
とか
「ロボットのように、マニュアルに書いてある言葉を言っている」
ひどい時は、
「注文してほしくないから、わざと言っているんじゃないの?」
と思ってしまうような場面がよくあります。
飲食店では、上手に伝えることで、
お店の売上をアップさせるということも大事ですが、
お客様に伝えるべきことをちゃんと伝えてあげることも大切です。
例えば、食後に
「デザートはいかかですか?」
と聞く場合、
私が知る限り、99%のレストランではこのように聞いてきます。
でも、
そのタイミングでちょうどお客さんが
デザートを欲しがっているのであれば、注文してくれるかもしれませんが、
そうでない限り、
「いや、結構です」
とメニューも見ないで断られます。
このような伝え方では、確率はかなり低いと思いませんか?
そうではなく、もっと効果的な言い方があります。
それは、
“お客様が断る前に、勝手にデザートの説明をしてしまう”のです。
「デザートはいかがですか?」
ではなく、
例えば、あなたのお店にアイスクリームがあったとすると、
「デザートのアイスは、抹茶と黒ゴマ、ストロベリーがありますが
いかがしますか?」
このように聞くことで、今まで0だった反応が、0ではなくなります。
これは、選択を迫られると、思わずどちらかを選んでしまうという
人間の心理でもあります。
もちろん、全員が全員注文することはありませんが、
少なくとも
「デザートはどうですか?」
より注文される可能性はぐんと上がることでしょう。
もっと上手に言うと、
「本日のデザートは、京都の宇治茶を使用した香り高い抹茶アイスか、
○○産の今が旬のイチゴのアイスがございますが、いかがいたしましょうか?」
などと伝えることで、
お客さんは
「お!美味しそうじゃん。もうお腹いっぱいだけど、
アイス一つくらいは食べられるかな、、、」
と思ってくれて、注文してくれることになります。
冒頭でも伝えましたが、
これは、お店の単価アップ売上アップにもなりますが、
お客さんのメリットでもあります。
もしかしたら、お客さんは
「帰り道にコンビニでアイスでも食べようかな―」
などと心の中で思っていたかもしれません。
それが、店員さんの一言で、お店にとっての満足度や印象がよりアップするのです。
このような言い回しは、直接言葉で伝えることもできますし、
POPやチラシなどでも使えます。
他にも、伝え方が変わるだけで、お客さんの反応が変わってくることはよくありますので、
あなたも一度考えてみて、お店で取り入れてみてくださいね。