長年、同じ職場にいるとその環境が当たり前になって、
初めて来店した時のお店のインパクトや雰囲気、感じたことなどが分からなくなり、
客観的に見ることが難しくなってきます。
例えば、初来店のお客様は、そのお店の独特の匂いに気付きますが、
毎日、お店で働いているスタッフは、
慣れているため、何も違和感を感じないのです。
そこに気付くのがなかなか難しいのですが、
その部分を初来店のお客様に聞いても、
いまいちぱっとしない意見を言うのが普通でしょう。
そこで良い方法は、
<新人スタッフに聞いてみること>です。
従業員は、お店に食べに来たことがなくても、面接などで初めて訪れた店の印象や雰囲気は少なからず覚えています。
例えば、モノの配置を見て
「へー、こんなもの置いてあるんだ」
とか、
出入り口の雰囲気や入り方などでよくあるのが、
“お客様がお店のドアを押したり引いたりするのだと思って、力を押して入ろうとしたが、
実は横にスライド式のドアだった”
とか、
ほんのちょっとしたことですが、初めて来る人にとっては、違和感があるのです。
なので、
その感じたことを、忘れないうちに新人スタッフに聞いてみましょう。
スタッフとなれば、これから一緒に働く仲間ですから、
ある程度気を許して正直に話してくれますし、
今後自分が働く店の、お客様のためにとなると、
初めて訪れたときのことを真剣に思い出そうとしてくれます。
それを聞くことにより、
今まで見えてこなかったお店の改善点やUSP(強み)などが分かってくるときがあります。
「トイレにこんなものが置いてあるともっと親切」
とか
「入口に置いてある、観賞用の木が、じつは店に入りづらい雰囲気を出している」
など、
長く働いている従業員には気付かないポイントを指摘してくれることがありますので、
ぜひ、この<新人スタッフに聞いてみる>ことを試してみてください。
意外な発見があるかもしれません。
そして、もう一つ別の方法で、
お店を客観的に見る方法があります。
それは、
<ビデオカメラで撮って見る>
です。
これもできれば、初めて訪れる人に撮影してもらうのが好ましいですが、
できなければ、自分が撮っても大丈夫です。
このビデオで撮ることの利点は、ビデオカメラを通すことで、視野が狭められ、
お店のあらゆる場所の特徴に気が付きやすくなるのです。
ちなみに、自分の仕事風景をビデオカメラで撮って見ることも、新たな気付きがあって面白いです。
自分が想像していた自分自身のイメージと、客観的に見たイメージには少なからずギャップがあるので、
サービスなどでも立ち振る舞いが変わってくるでしょう。
ぜひ、試してみてください。