“モノを買う基準”と“ビジネスの裏側”

何か商品を販売するとき、“初めのちょっとだけおためし” ならいいのですが、

安売りをしたり、無料にすると、ほとんどの人は、 その商品に価値を感じなくなります。

そして、“無料”に集まるお客さんは、質の悪いお客さんが多いです。

 

例えば、同じ本でも、無料で手に入れた場合と、 数千円払って手に入れた場合とでは、

読み終わるまでのスピードも違いますし、 記憶に残る量も違います。

 

同じ料理でも、くじ引きで当たった無料食事券を使った料理と、 勉強のために自腹を切って食べた食事は、

味わい方も違いますし、 感じる味も変わってきます。

 

もし100万円もするセミナーが、 無料で公開されていたら、 受講する人はたくさんいると思いますが、

その中の1割も満たない人が、 聞いただけで満足して終わります。

 

しかし、100万円で受講した人は、 必死になってセミナーに参加するため、

そのほとんどの人は行動し、 結果を出すことができます。

 

電子書籍も同じく、 無料で販売するのと、
99円でもいいので 相手にお金を払ってもらい読んでもらうのとでは、読むページ数が格段に違ってきます。

実際に私は無料で本を出した場合と、
全く同じ本を有料で出した場合との 読まれたページ数を見て驚きました。

(キンドルの場合、その本を手に入れた人が どれだけのページ数を読んだのかが購入者にはわかるようなシステムになっています。)

無料の場合、

手に入れて、1ページも読まない人が2~3割、
最初の数ページだけしか読まない人が5割
ちゃんと最後まで読んだ人は1割にも満たないのです。

それに比べ、有料で購入して読んだ人は、 その7割以上は、 本の大半を読み終えていました。

このような ちゃんとした経験やデータもあるので、

私は,本当に大切な商品は、 ちゃんとした価値を付けて 売るべきだと思います。

飲食店の料理も同じです。

 

せっかくあなたが、 一生懸命考えだした料理を

「ほかの店が安く売っているから」 と言う理由で安売りして自ら商品の価値を落としてはいけません。

また、飲食店ではないですが、

あるお土産屋では、

500円の手作りの木彫りの人形が売れないから半額にして売ろうと思って
250円と書いたつもりが

なぜか定価の5倍もする2500円に間違えて書き換えてしまったところ、

なぜか爆発的に売れて、すぐに完売してしまったという話もあります。

このことからもわかるように、人は値段の高いものに価値を見出します。

そして、
自分から行動して手に入れたものに関しては、大切にする習性があります。

その部分をよく考えて、今後、このような視点を持って商品やサービスを購入してみてください。

 

このような商売の裏側の話はベラベラと話してしまうと、 いやらしく聞こえますが、

これを読んでいるあなたには、結果を出してほしいので、

嫌われるのを覚悟でちゃんと私のビジネスの裏側も話しています。

 

実際、現在販売している 『繁盛店大百科』を

定価ではなく、 半額で販売した時があります。

その時も、 定価で購入した方は、ほとんどの方がメール相談や実践報告をしてくれましたが、
(そしてちゃんと結果を出してくれました)

半額で購入した方からは、 実践結果の報告などはほとんどありませんでした。

だから値段設定と言うのは非常に重要で、よく考えて設定しなければなりません。

 

人って「良さそう」って思ったら結構買っちゃいます。

通販で楽天とかアマゾンとかでもついつい買っちゃいますよね。

だから本当に気をつけて欲しいのですが、必要を感じないのに買っても、

「結局なんの役にも立たなかった」
「買わなければよかった」

って思われるのが ビジネスで一番最悪ですからね。

(飲食で言うなら「行かなければ良かった」って言われるほど悲しいものはない)

結局、お客さんが得をしなければ、店側が一時的にお金を得てもお客さんは離れるわけです。

店側にとってもお客さんにとっても損をする。

 

いわゆるwin-winにならない。そんなビジネスはしないでください。

長期的な関係性を築いていきましょう。

 

追伸:

「自信をもって行動できるようになり、 お客さんの心理がわかるようになりたい!」 と思う方はこちら

『脳科学心理 飲食店マーケティング』

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