集客や売上アップのために、

飲食店がよく行う手法として、

割引や半額などの値段を下げての販売があります。

 

そこでの注意点や、絶対にやってはいけないことなどをお話しします。

 

最近の話ですが、

Buy 1 Get One Free(一つ買ったらもう一個無料)

というクーポンをもらいました。

 

そのお店は、オーストラリアでも何十店舗もチェーン展開している

ハンバーガーショップです。

 

何がタダになるのかというと、ハンバーガーが一つタダになるのです。

 

 

一応名前は伏せておきますが、日本には無いお店です。

 

そこで、せっかくだから何か買おうと思い、

 

クーポンを見せると、

クーポンが有効なハンバーガーは限られているということで、

5種類の中から、選べるという形でした。

 

そこからハンバーガーだけを頼むと、

Buy 1 Get One Free(一つ買ったらもう一個無料)

なので、同じ種類のハンバーガーがもらえるという仕組みです。

 

チキンなんちゃらバーガーというのを注文したのですが、

 

お持ち帰りだったので、どんなものかなーと楽しみにして、

いざ家に帰って食べてみると、

 

なんと、驚くことに、上下のパンとチキンしか入っていません!

 

しかも、パンも最低ランクのもので、カスカスだし、

チキンも硬くて、ボサボサしていて、

一個目は食べましたが、

2つめであまりのまずさに、捨てました。

 

たまに本当にマズ過ぎて食べられなかったり、

鮮度が悪くて、変なにおいがしたりして、食品としてダメだったり

ということがごくまれにありますが、

 

今回のハンバーガーもそれと同じくらい、食べられないものでした。

(腐ってはいないですが、、)

本当にパンとチキンだけで、ピクルスやケチャップなども中には一切入っていませんでした。

 

その時私は誓いました。

『二度とその店には行かない』と、、、

 

今までは、そのお店でたまに食べることはあったのですが、

今回の事件を機に、

もしハンバーガーを買うにしても、

この店だけは絶対に買わないと決めたのです。

 

さて、

今日お話したいのは、

皆さまに愚痴を聞いてほしかったのではなく、

 

割引における注意点についてです。

 

新規客を集めるにしろ、既存客の集客にしろ、

チラシやクーポンなどで、

割引を提示して、お客様を集める販促法があります。

 

よく見かける方法だと思いますが、注意しなければならない点があります。

 

それは、割引をしても商品の価値を下げてはいけない”です。

 

思いがちなのは、

「割引して安く食べられるのだから、少しくらい手を抜いてもいいじゃないか」

という気持ちです。

 

実際そういう気持ちで作るだけでも、お客様に伝わりますが、

 

もっと悪いのはあからさまに、

量を減らしたり、質を落としたり雑に扱ったりすることです。

 

割引した場合は、

割引にしか反応しないお客様も何割かは訪れます。

 

私のように割引商品しか頼まないお客様もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、だからと言って、

接客で嫌そうな顔をしたり、

通常の料理より、サイズが小さかったり、手抜き感があると、

 

お客様は

「割引で安いからしょうがないか、、、」

と特にクレームを言うことは無いかもしれませんが、

 

今回のように、思っていたマイナスの期待をさらに下回るクオリティーだと

 

「なんだあの店は!」

となります。

 

おそらく、正規の価格で買った時と、同じクオリティーのハンバーガーが入っていれば、

「1つタダなのに、ちゃんと具も入って満足(^O^)」

と思って、

 

次回の来店時には、

割引きが無くても、

クーポンでは割引対象外だった、本当は頼みたかったハンバーガーを正規の値段で買っていたかもしれません

というか、おそらく買っていたでしょう。

(なんとかワサビバーガーというのが実はとても気になっていました)

 

なのに、今回の一件で、

私は、ワサビバーガーを食べないどころか、その店(チェーン店全店)に

二度と行かないと決意したのです。

 

「人間ちっちゃ!」

 

と思われるかもしれませんが、

これも一つの顧客心理です。

 

この事件が無ければ、

これから、生涯で、もしかしたら何十回も

通っていた可能性も十分ありますし、

 

その金額をトータルすると、一つ何百円のハンバーガーですが、

何十回も何通えば、数万円単位にもなってくるでしょう。

 

このように生涯顧客利益を考えないで、

経営をしていると、

このようなことが起こるたび、経営状況はわるくなっていきます。

 

さらには、私のような経験をした人が、

周りに悪口を言いふらしてしまえば、

聞いた人も「行きたくない」と思うため、

そのお店のマイナスになることは間違いなしです。

 

さらに怒りが爆発すると、ありもしない店の悪口を言いふらす可能性だってありえるのです。

 

そうなってしまえば、

チェーン店だからこそ影響は少ないかもしれませんが、

個人店だったら大ダメージです。

 

それが原因で店がつぶれる可能性だってあり得ますし、

 

もし、悪口を言っている人が、例えば料理評論家の有名ブロガーだったりしたら、

ネットでニュースとなり拡散して、

そのお店はひとたまりもありません。

 

ですので、割引一つとっても、

しっかりとした商品を提供しなければなりません。

 

その時は儲けが無くても、

顧客生涯価値を考えたら、安いものです。

 

今回は、たまたま起こった私の事例でご紹介しましたが、

 

普通にあり得る出来事です。

 

割引商品に限らずですが、

集客でも販促でも、価値を提供することを忘れないようにしてください。